石見銀山デジタルスタンプラリー

デジタルで新たな魅力を創出!世界遺産・石見銀山が挑む観光DX最前線
「石見銀山デジタルスタンプラリー」について

~世界遺産の魅力をWeb3技術で再発見し、楽しく地域との新たな繋がりを創出~

 一般社団法人石見銀山みらいコンソーシアムと日本郵便株式会社は、2025年4月3日より、世界遺産「石見銀山エリア」(島根県大田市)において、NFT(非代替性トークン)を活用した新しい観光促進施策「石見銀山デジタルスタンプラリー」を開始しました。
 開始以降、2週間で400名以上の方にご参加いただくなど、大変ご好評いただいています。

注目の技術:LINE連携とNFT

 近年、NFTをはじめとするWeb3技術は、デジタルデータに唯一無二の価値を与えることで、様々な分野で革新的な取り組みを生み出しています。観光分野においても、NFTは単なるデジタルデータとしてだけでなく、「地域との関わりの可視化」や「訪問の記録をデジタルで残す」といった新しい価値を提供することで、観光体験をより豊かにし、地域への愛着を育む可能性を秘めています。
 今回の取組で画期的なのは、LINEアカウントがあればNFTを手軽に体験できる仕組みであり、LINEを通じた地域と観光客の継続的な関係性向上にも期待されています。

日本郵便「地域共創NFTプロジェクト」とは

 「地域共創NFTプロジェクト」は、日本郵政グループが社員を社会課題解決に取り組む企業や自治体に2年間派遣し、新規ビジネス創出などを目指すプロジェクトであるローカル共創イニシアティブの一環で、2024年度より一般社団法人石見銀山みらいコンソーシアムに派遣されている社員が開始しました。
 全国に広がる郵便局ネットワークと、長年にわたり地域に根差した活動を通じて培ってきた信頼を活かし、Web3技術を活用することで、新たな地域活性化のモデルを構築することを目指しています。
 開始以降、地域内外でのイベント等でNFTを活用した来訪誘致などの取組を行っており、本スタンプラリーもその一環です。
日本郵政プレスリリース  ローカル共創イニシアティブ

石見銀山エリアとの連携

 本プロジェクトの舞台となる石見銀山エリアは、16世紀から栄えた鉱山跡地であり、かつては世界の銀の3分の1を産出したとも言われる貴重な文化遺産です。
 2007年にユネスコ世界遺産に登録され、現在も江戸時代の面影を残す美しい町並みが、多くの観光客を魅了しています。
 また、2027年には、世界遺産登録20周年だけでなく、石見銀山発見500年、重要伝統的建造物群保存地区登録40周年など、様々なメモリアルイヤーを迎えるため、観光施設や商業施設など、地域全体が一体となって地域の周遊性や満足度の向上に取り組んでいます。
 本スタンプラリーには、そういった機運醸成の中、全国各地域の活性化を目指す日本郵政と、一般社団法人石見銀山みらいコンソーシアムが、共創で企画しています。

「石見銀山デジタルスタンプラリー」の概要

開催期間: 2025年4月3日(木)~2025年6月30日(月)(予定)
内容: 石見銀山エリア内の指定されたHP・観光・商業施設・郵便局など10か所に設置されたQRコードを、スマートフォンで読み取ることで、各スポット限定のデジタルスタンプ(NFT)を収集できます。
※デジタルスタンプの取得時には、日本郵便が運営するLINE公式アカウントへの友達登録が必要です
石見銀山デジタルスタンプラリー

スタンプ取得ポイント(全10か所)

施策の狙い

  1. 地域経済への貢献:
    集めたスタンプの数に応じて、石見銀山エリア内の対象施設で利用できる地域クーポンを提供。地域内での消費を促し、地域経済の活性化に貢献します。
  2. 手軽に始められる体験:
    参加に当たって、アカウント登録やアプリダウンロードは不要。Web3初心者の方でも安心してご参加いただけます。
  3. 旅の思い出をデジタルに記録:
    収集したデジタルスタンプは、専用Webサイト上の「台帳ページ」でいつでも閲覧可能。訪問の記録をデジタルデータとして大切に残せます。
  4. 地域との継続的な繋がり:
    日本郵便のLINE公式アカウントと連携することで、スタンプ取得後も地域のイベント情報や観光情報が配信され、再訪のきっかけや地域への関心を維持できます。

今後の展望と期待

 NFTの「唯一性」という特性に着目し、本スタンプラリーを通じて、リアルな観光体験とデジタルな記録を融合させることで、Web3技術の裾野を広げるとともに、持続的な観光モデルを実現していくことを目指します。
 また、石見銀山エリアにおける「共通チケット」の実証や、地域内のスルーガイドへの展開も期待されています。

おわりに

本取組の背景には、日本郵政グループが推進する「ローカル共創イニシアティブ」があります。150年以上にわたり、全国の郵便局ネットワークを通じて地域との深い繋がりを築いてきた同グループは、デジタル技術を掛け合わせることで、地域と人々を結ぶ新たなプラットフォームの創造を目指しています。

世界遺産という歴史的価値と、NFTという最先端技術の融合は、石見銀山に新たな息吹をもたらそうとしています。誰もが手軽に参加できるデジタル体験を通じて、より多くの人々が石見銀山の魅力に触れ、地域との新たな繋がりが生まれることが期待されます。

参考

本取組については、「JinaCoin:【NFTで観光支援】日本郵便、島根県大田市「石見銀山デジタルスタンプラリー」実施中」など、様々な媒体でご紹介いただいています。
ありがとうございます。
JinaCoin:【NFTで観光支援】日本郵便、島根県大田市「石見銀山デジタルスタンプラリー」実施中

【2025年最新】150年の歴史を持つ郵便局が挑む、デジタル時代の観光web3最前線

CoinDesk:日本郵便、石見銀山でNFT実証実験──郵便局ネットワーク活用し全国展開も

あたらしい経済:日本郵政らが世界遺産「石見銀山」のNFT実証実験、観光体験の向上や来訪誘致で