第2回勉強会
石見銀山代官所跡周辺域活性化協議会 勉強会
日時:令和2年10月14日(水) 18時30分から21時
場所: 石見銀山資料館
参加:16名
(1)前回のおさらい
情報発信と観光の滞在時間が課題、情報の偏り。観光滞在時間。町の魅力、暮らしをもっと伝えていくことが必要ではないか。実際来る人はどのような動きをしているか、観光滞在時間は約2時間。観光客にどのような提案ができるか。
県内の人が意外と来ていない。コロナの影響により小中学生の修学旅行生が増えている。
交通:2時間の中の移動時間が長い。2時間の間で町の魅力を知っていただくには、移動時間を短縮し移動手段を改善する必要があるだろう。GSMの利用をもっと有効に活用していきたい。
観光客と町民の縛りを作るのではなく、一緒にはできないか。
(2)GSMの可能性について、観光面からとまちづくり
石見銀山グリーンスローモビリティ(GSM)は環境省と国土交通省の連携事業。
国から2台借りて地域の課題解決と低炭素化を目指し最長3年の事業で大田市は2021年まで運用。市町村を含むコンソーシアム(大田市、石見交通、河村さん、バイタルリードの4社)を構成し応募採択された。
実験のゴール:持続可能な形(有償化も含む)で運行できるように。※事業化ではない。
課題3点→観光交通と生活交通の導入、IoT機器の活用(MaaS)。
大田市は尾道に次ぐ2番目の高い利用率。
支払い意思額が他地域より高いのが特徴。他地域は100円が多いが、大田市は300円が多い。
勉強会で出た意見等
GSMの収益性
・フル(乗車率100%)で乗っても収益が上がらない。
・他の実証実験地域よりも利用者が多く支払い意思額が高いが、それでも採算は厳しい。
・4人乗って500円の場合、1便往復で最大4000円。1日の売上最大4万円くらい。
・粗々の収支率は5割。500円で50パーセント。
・一般経費、車両購入費用、石見交通への委託費などを入れると更に厳しいであろう。
・正確な収支シミュレーションが必要
GSM制度・規制
・公道を走ることにより様々な(法的)制限がある
・2つの方法。
国の認可を受ける:運行と整備の資格を持った人が行う。登録制で経費がかかりドライバーは二種免許とらなければならない
自家用有償輸送:運行と整備は委託。ドライバー免許は1種で可能。
・(整備・運行管理)委託費用は運輸局がまだ決まっていないのでわからない。
・予約も考えたが法的に難しい。(一般と予約の混在が出来ない)
・共通券で乗る方法では公共交通ではなくなり法律の規制からははずれる。
問題点
・(資料からは)「もうちょっと頑張ればできるじゃない」という見え方がする。
・補助金はいつか枯渇するので、頼り過ぎてはいけない。
対応策・検討事項
・1便当たりの乗車率、支払い意思額、コロナの影響も含めてデータを精密化しシミュレーションを行う。
・どのような形でやっていくか発想を変える必要があると思う。
・パークアンドウォークを新たな形で取り組む。
・お金を取ろうとすると難しくなる。GSMで収益をとらずにディズニーランドの中のバスのように無料にする。
・特区を作る、他で収益を上げて全体で収益を得て分配する等を検討する。
・宅配や郵便局と連携する、自動運転にする等全く違う方向から考える。
・龍源寺間歩の収益をGSMの運営に充てる(指定管理など)
・新しい形の働きかたも取り入れる。(特定地域づくり事業協同組合制度の利用など)
・大森だからできること、大森ならではのこと。社会実験をやってみる。
・社会共通資本として考えるべき
・車のサイズ(乗車人数)を検討する
・(10年前はバスが間歩まで行き来していたが住民が立ち上がり廃線にした。)
観光利用の課題など
・乗ると(町並みや施設を)通過する。ゆっくり歩いた方が良さが伝わる。
・多くの観光客を運ぶのは難しい
・観光と住民を分けた方がいい
・キャパを増やすため一人用のモビリティを導入する。
・自分で運転する家族向けのモビリティとする
住民利用の課題など
・町の人の利用がないのは観光客に遠慮していることもある。
・ 2台で住民の希望に応えるのは難しい
・共通券乗車にした場合共通チケットをもっていない町民をどうするか。
その他
・歩くのが大変な方等、唯一の乗り物であるから続いて欲しい
共通券
・共通券の可能性あるか
・デザイン展の共通券の認知形成が薄い。
・観光パンフレットを含めて2000円払えば可能性はある。
・年間龍源寺間歩に8万人で2000円の共通チケットで1.6億円の売上になる。
・最初に買うところで共通券を選ぶための情報があったらいい。
・共通券しかないと説明もいらないので可能性があると思う。
・沢山の組織があると分配が難しくなる。一つの財布にするといい。
・地域全体で実施するとよい。
・お客さんがどう喜ぶかが一番。そこを目指す。
・共通券で乗る方法では公共交通ではなくなり法律の規制からははずれる。
・共通チケットをもっていない町民をどうするか。
第1回勉強会
石見銀山代官所跡周辺域活性化協議会 勉強会
日時:令和2年9月16日(水)
場所:石見銀山資料館
参加:13名
(1)松場会長挨拶
(2)事務局から経緯説明
(3)詩と生活とデザイン展について
勉強会で出た意見等
課題
デザイン展
デザイン展を実施しての課題として上からくるお客さんを捕まえられない
情報発信
地元が発信していなかったために間歩に人が集中する結果となった
一人一人にガイドをつけることが出来ないので来る人に対する情報提供が大事。
雑誌、マップなどで同じような情報が発信されている
観光全般
自転車に乗って帰ってきた人の感想は「あれが世界遺産」
面白さを伝える必要がある
アイディンティティは何かをちゃんと持って売り出していかないといけない。
価値を伝えるではなく魅力を伝えるにしないといけない
様々な小さい体験が出来るが外から来た人は接点がない。
この町の良さと観光がリンクしていない
世界遺産を目指して来てる人が多いが、町並みを知らない人が多い
銀山に行ったが人の姿暮らしが見えなかった
観光滞在時間
2時間、半日、一日の選択肢の中でどう過ごすかの提案をしないといけない
2時間の中では全ての施設を回れない。この2時間を変えたい。
滞在時間を増やすためには仕込む必要がある。
世界遺産センターバス、貸自転車、資料館で提案が出来ると親切
東京から来ると、石見銀山に着くのが昼頃になる
宿泊がセットにならないと時間を延ばせない
県内からの観光
県内の人が意外と来ていない。県内の人が時間を使えるようにする工夫が必要
東部の人が意外と知らない。おばさんとかが楽しめるようにする
県東部からは心理的な距離のせいもある
町民の関り
町民が関わり巻き込む仕掛けが必要。
交通
域内の交通(移動手段)が必要
駐車場の設計も大事で大森の町に入るのに苦労する
鉄道から見ると、大田行きがあると
疲れてしまう。2時間の中の移動時間が長すぎる
(GSM)町民から苦情がでる。町を通るなとの声
根本的にはパークアンドライドの仕組みを変えないといけない。銀山公園で降りられないようにする(代官所跡で降りる)
GSMは町民が活用できないといけない
GSM単体では、採算がとれない。成立する方法考える必要がある。
提案
観光全般
観世音寺に上ってそこから見える、銀山と町並みの風景、残っている自然、これが世界遺産というと関心をもってもらえる。
施設の間の小ネタをつくる。観世音寺に上ってみてもらうとか
導入の作り方を考える。古いトンネルを抜けて大森に入ると感動がある。
オンラインツアーをやった。今だから浅くイントロをやって、後に実際に来てもらう。
関り町民をつくる
年に一回は施設(に来てもう)。月に一回はお店、飲食店。そこを整理する。
代官所をスタートにして町を歩きながら時代のイメージを作る
県内からの観光
週に一回日高さんにパンを買いにくるとか、そのような事も良いのではないか。
島根県の人が年に一回来てもらえればそれも成功
仙山峠越えの壁がある。石見どくじ石見銀山くささを逆手にとる
大田と大森の間に途中でひっかかりを作る
交通
GSMを有効活用してストレスなく入り込めるようにする
別々やっていたことを一緒にやることによって成り立つようにする(GSM)
宅急便の集配も行う。トラックが町中を走らなくてよくなる(GSM)
GSMと介護を組み合わせる。お弁当サービスと結びつけるとか。
お客さんから予約をとって移動中にパンやごまどうふを受け取れるようにする(GSM)
地域連携
温泉津も面白いし仁万も面白い。毎週、銀山ルートで来てもらう関係もいいのではないか
情報発信
冬の雪景色、春の花、普段気がつかない小さな情報を伝えるといい
バスの中の情報提供が大事
足元のお客さんに向けてのメッセージを今こそ出さないといけない
外に行って自分たちのやってる事をPRする
大田のおばちゃんたちに熊谷家でちくちく、とか、かまどで炊くとか。「こんな写真を撮れるよ」とかを伝える
その他
大森で何かをやると30人くらいが来る。30/500くらい。これくらいが来るのは意味があるのではないかと思う。
あのパン屋さんがあるから住んでみたいというふうになりたい
暮らしを守らないとこの町の良さが伝わらない。
大田からこの町に来ただけでも派手な看板がない。それだけで休まるような気がする
小ネタが沢山ある方が可能性がある
赤瓦の屋並が感動を与える
道の駅が出来き客の流れが変わり玄関口が変わる可能性がある
県内の人も行って見たいとの気持ちはあるのではないか
GSMは来年4月から有料化
ヤマハよりトヨタの(GSM)車両がよい
長田さん、トヨタの役員 林さんの同級生
神山では町民向けのツアーをやっている
補助金じゃなくてやれるようにする(GSM)